-あらすじ-
歳を重ねた年配俳優と若くて伸び盛りの若手俳優。
劇団の先輩後輩という関係の2人。時が経ち立場が変化してゆく・・
やがてノリに乗りだしたジョンは、説教っぽいロバートをウザがりはじめる。
しかし、毎日顔を合わせていく中でロバートの本音と弱い面が見えてくる。
ロバートは今日の演目が終了した劇場でひとり
「この一瞬のために、この一瞬のために、ありがとう」と客席に感謝する。
そんなロバートの姿に、ジョンは「敬愛」を示す。
いい話でした。
これといったストーリーがなく、会話で2人の内面も表さない。さりげない。
・・諸行無常、という台詞が幾度もでてきましたが、そんな話でした。
役者が役者の仕事を演じるって脚本の視点が興味をそそるものでしたが
さりげないストーリーで「ジョン」「ロバート」とアメリカ人の名前呼び合うのは
なんともしっくりこないというか。
絶叫・悶絶・苦悩シーンが似合う2人の
さりげない演技(?)が観れたという点では面白かったかなあ。
北千住は遠いなー。
帰りは、空いているのぼり電車でうとうとしながら帰りました。
ライフ・イン・ザ・シアター A Life in the Theatre
作:デイヴィッド・マメット
翻訳:小田島恒志
演出:ポール・ミラー(←ロンドン在住のPaul Miller氏のブログ、写真がよくとれていて面白いです!)
出演:市村正親/藤原竜也
会場:THEATRE1010(北千住)
1人は老境にさしかかりつつあるベテラン俳優のロバート。もう1人は俳優になったばかりの若手ジョン。ある劇場の中で、このロバートとジョンが楽屋や舞台袖などで交わす会話や、舞台の上での様子などがオムニバス風につづられる──
おそらく同じ劇団にいるロバートとジョン。その劇団はレパートリーで古典劇から現代劇までかなり広いジャンルの作品を上演しているらしい。演技派のベテランと、緊張で食事も喉に通らないような若手俳優…しかし、時間がたつにつれて、ふたりの関係が変わってくる。ジョンは大きなオーディションの話が舞い込んだりと順調な様子。一方、ロバートは、ジョンなど若手の台頭や自分の集中力の低下に不安を感じざるを得ず、また若輩者の無礼に気を悪くしてもいる。こうした中、自信をつけ始めたジョンが次第にロバートの言うことをきかなくなってくる……。
新しい世代と古い世代──デイヴィッド・マメットお得意のシーソーゲームが、時には静かに時には暴力的に2人の男を行ったり来たり。マメットが“舞台”に捧げたオマージュ、それが「ライフ・イン・ザ・シアター」。
日本では1997年に石橋蓮司・堤真一の出演で上演されている。(世田谷パブリックシアター開館記念公演/演出:佐藤信、会場:シアター・トラム)
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